記述の採点が!((( ;゚Д゚))))

本日郵便で行政書士試験の点数明細が届きました。
既に合格という事は分かっているので、あとは記述が何点だったか・・という事だけ。。
本年度の記述は激辛採点と噂されているが、2社の予備校から222点のお墨付きを貰っているので、悪くても200点は行くだろうってな感じ。

ハガキをめくると・・よしよし「合格」。。しかし目を右にやると!!!((((;゚Д゚)))))))

1月28日1

1月28日11

記述が10点だとぉ!!!??
そしてギリギリ合格の182点 ━━━━(゚д゚;)━━━━!!
おいおいおい!!! なんじゃこりゃあ!

1月28日2

    LECさんとTACさんの採点では2社とも222点だったのだが、、

1月28日3

上が答案に書いた内容で、多分この通り書いているハズ。誤字も無いはず。
とするとだ。10点しか得点されていない訳だから、どんな採点かは割と簡単に想像出来る。
(本年度は受験者数がコロナの影響からか昨年より12%も増えた上、コロナのせいで受験者のレベルが10点位上がった事が激辛採点になっているようだ。ツイッターにUPされた点数明細ハガキ画像を見ると、全体的に厳しい採点がされている事が分かる。記述抜き170点台の方でも180点に到達できなかった方が複数確認された)

つまり・・

問44のみで10点の可能性が高い。2つの予備校では20点満点採点だったのだが。

試験センターによる模範解答↓
「行政指導に該当し、文部科学大臣に対し、行政指導の中止を求めることができる。」
私の回答↓
「行政指導と言い、文部科学大臣に対し、勧告の中止もしくは、必要な措置をとる事が出来る。」

→一見すると正しい様にしか見えないし、だから2つの予備校とも満点の20点だったと思う。
しかし、ここは激辛採点だ。マイナス点を無理やり考えてみる。
①まずは何に該当するかと聞かれているのに「行政指導と言い」という答え方に問題あり。
②次に行政手続法第36条の2には「法令に違反する行為の是正を求める行政指導の相手方は、当該行政指導が当該法律に規定する要件に適合しないと思料する時は、当該行政指導をした行政機関に対し、その旨を申し出て、当該行政指導の中止その他必要な措置をとる事を求めることができる。」となっており、「勧告の中止」は正しいのだが、条文通りに書けば「行政指導の中止」となり、勧告の中止の後に「もしくは」という余計な言葉も入れているのが問題だろう。正しくは「中止その他必要な措置」となる。今回の模範解答では「必要な措置」は要らないようだが。
自分としても条文を結構覚えていたので良く頑張ったと自分を褒めたい所だが、激辛採点とはこういうものなのだろう。普通採点なら間違いなく20点だと思う。

問45は0点?
各予備校ではこちらも20点満点採点だった。

試験センターによる模範解答↓
「Cが、本件代金債権の譲渡禁止特約につき、知り、又は重大過失により知らなかった場合」
私の回答↓
「CがAB間の売掛金代金債権に付第三者への譲渡禁止の約につき悪意又は重大な過失で知らなかった時」

悪意又は重大な過失で知らなかった・・と最重要キーワードを書けてはいるものの、
問題文でカッコ書きで指定された本件代金債権を使わず売掛金代金債権と書いた事で大幅なマイナスになっているのだろうか? 
「付」と「第三者」の間に読点が無いの問題か?文字数がオーバーする為、読点を入れられなかった。
そして様々な講師の方が仰っている、「必要な読点」「最後の句点」が無い事によるマイナスで0点になっているのだろうか。。。
文面としては間違いは無いのだろうが、「本件代金債権を使え」を無視したのは痛い。
これが激辛採点なのだろう。しかし0点だとしたら全く納得できない。

問46も0点?

試験センターによる模範解答↓
「甲の占有者Bが責任を負い、Bが損害発生防止のために必要な注意をしたときは所有者Aが負う」
私の回答↓
「Bが甲家屋の外壁の設置又は管理に必要な注意をしていた場合はAがCに対して損害賠償責任を負う」

各予備校では部分点が付いていた。しかしセンター採点では完投型の採点なのかもね。
自分の文章では意味を分かって書いてはいるものの、平常時なら簡単に思い出せる民法第717条内の「損害発生防止のために」という言葉がどうしても思い出せず、時間にも追われ焦り、それにより一時的・二次的な場合分けの記載が出来ず、また模範解答では「占有者」と「所有者」という文言も入っており、(各予備校の模範解答には無かったと思うが) これもマイナスに働いたのだろうか?
そしてトドメが問45と同様「最後の句点」なし


記述の総評
本試験では3問とも結構分かって書いていたけど、それは他の受験生も同じ事。
試験直後から懸念していた句読点問題が恐らく現実化し、減点要素は大いにあるものの、辛口採点でこんな点数になってしまったと考えています。
LECさんやTACさんの採点サービスから考えて、悪くても200点は軽く超えるかなと
思っていたのですが、今回はダメでした^^;

ツイッターなどで皆さんが公表している多数のハガキ画像と記述の内容を見ると、
句読点減点、バッサリ採点は存在していると考えた方が自然です。

反省点をまとめると・・
①正確な条文知識を!
記憶作業をどこまでやるのかは難しい所ですが、普段から条文を意識した勉強をする必要があると思います。私は素読等をやった事はほぼありませんが、それも重要条文に限っては(どれが重要かが難しいですが)行うと良いのでしょうね・・。
②句読点は大切!
これは複数の講師の方が指摘しています。私は試験後に初めて知った為、どうする事も出来ませんでした。これが独学のデメリットですね。私が買ったテキストや問題集に文字数についての注意はあるものの、句読点の大切さが書かれたものはありませんでした。
そして、その年の受験生の数や択一の成績状況で合格者数の調整をする為、記述の採点は調整弁として存在する事は明白なので、
記述抜きで180点以上を狙う事
記述は人間が採点しており、私が本日見たツイッター上の様々な方の記述の採点結果では不可解な採点が多発しています。
例えばこんな方もおりました。
「行政指導に該当し、文部科学大臣に対し、当該行政指導の中止を要求する事が出来る。」
→この1問だけでも20点ありそうな内容なのに、記述の合計得点は6点という・・。
これってどうなんでしょうか? それともご本人の書き間違い?私より酷い採点をされている・・。
こんな理不尽が嫌なら択一で180点を狙うしかありません。
恐らく択一だけで180点以上得点出来る人は全体の3%いるかどうかだと思いますが。

まあそれでも私は合格したので良しとしなければなりません。
(記述抜き172点で不合格だったらシャレにならん)

最後に今後の受験生の皆さんにお伝えしたい。
この試験は9割が不合格の試験です。10人で勉強開始して、1番になる!という位の狭き門です。
しかも受験者は法律初学者ばかりではありません。「複数年受験生」の他に、「ロースクール生(法科大学院)の腕試し」「法学部学生」「司法書士試験の前段で腕試し」「司法書士資格所持者の増資格目的者」等の受験生も相当混じっている筈です。
これらの者だけで合格者の半分を占めているのでは?とも言われています。

予備校などの数か月で〇〇%合格等と言う誘い文句にその気になってはいけません。
予備校はいかにも簡単に合格出来る事をアピールする事が生徒獲得の方法です。

ネット上の無責任な発言にも注意が必要です。「私は僅か1か月で合格出来た」「行政書士試験は簡単だ」等と言う素性の分からない人間の発言を鵜呑みにしてはなりません。
たった1か月で合格出来る人は超絶記憶力の良い人か、過去に法律を勉強した事がある人です。
ネット上ではその人が本当に1カ月で合格出来たかどうか、また過去の素性はどうかについては全く分かりません。

具体的に言うと普通の記憶力を持った法学初学者が独学で勉強した場合、どんなに効率の良い勉強をしたとしても600時間(これ、巷で良く言われている最短勉強時間)は掛かると思います。私が1,000時間勉強したのは、自分の記憶力が並み程度であり、そしてより確実に一発合格しようとした場合、最低必要な勉強時間はそれ位と判断したからです。

私の様な法学初心者(宅建取得者も含む)が独学一発合格出来る可能性はどれ位でしょうか?
100人が受験料を払い、80人が会場で受験(20人が脱落)、8人(92人が脱落)が合格という試験なのです。現実的に合格出来る方が稀なのです。(そもそも受験料を支払う前に余りの難しさに挫折している人もメチャメチャ多いはずです)
サイコロを振って任意の目が出るのが1/6=16.66%、それよりも行政書士試験で合格する率の方が遥かに低いのです(2021年度合格率11.18%)
繰り返しますが合格者の中には複数年受験生は勿論、ロースクールの学生等、強力なライバルが相当混じっています。
その根拠に東京など、有力大学が多い地域の合格率が高い事が挙げられます。
冷静に考えると法律初学者の合格がかなり難しい事が分かると思います。
これを予備校が強く言うはずありません。受講生が減りますからね。

ある資格ランキングのサイトでは行政書士は「歯科医師」や「気象予報士」などと同レベルの取得難易度です。行政書士は受験資格が無いにも関わらずこれらの資格と資格取得レベルが同じという事の意味を理解し、意識せねばなりません。
弁護士を筆頭とした八士業の中では底辺かも知れませんが、世の資格の中では相当上位の難易度なのです。

勉強方法として良く見掛ける「肢別を回すだけで合格出来るかどうか」ですが、合格出来ます。
しかし、ただ回していたのでは点数になりません。
肢別問題から毎度六法の条文に行って確認、周辺の条文も確認、派生する知識も含めて理解して一つの作業がようやく終わるという勉強方法が必要と考えます。

私自身1,000時間勉強をしていますが、前年に宅建を勉強している事もあって、多少は有利でしたし(民法は適当にしかやらなかったので、ホントに多少)、そして勉強期間はあと3割少なくても合格出来るかどうかのレベルに仕上がったと思います。
勉強期間が長いとだらけた勉強をしてしまうのと、半年も勉強していると、そこからは「覚えて→忘れて→覚えて」という地道な繰り返し勉強も必要になってしまいます。

で、法律初学者の方が独学で合格する方法を私なりにザックリ言うと

・勉強時間は最低でも600時間は必要
 →正しい勉強法で一気に仕上げる集中力が必要。でないと毎年惜しい点で不合格になる。
  より確実に合格したいなら1,000時間以上勉強したい。
・あれこれ手を出さずに最小限の問題集を使う
 →基本的に肢別と千問ノックだけでOK。あとは隙間時間にアプリを有効活用。
・六法と判例集は必要
 →ネットでも調べられるが本も用意する。
・ネットは最大活用
 →YouTubeを始めとして有効サイトを使って理解出来ない所を補充。
・正しい勉強方法
 →深い理解とは何かを常に意識した粘り強い学習。条文理解と暗記がとにかく重要。
 →記憶の定着方法は確立した方法があるのでそれを実践。
・毎日勉強する
 →1日も間を開けずに勉強し続けること。

これだけで合格出来ます。本試験182点の私が偉そうに言うのもアレですが、、
(句読点問題さえなければ軽く200点オーバーだと信じている^^;)

さて・・
これで当ブログの役目(私のモチベーション維持)は終了しました。
毎日休まず勉強をして来た結果が出て、ホッとしています。
沢山のユーチューバー講師や数々の専門サイト、そして合格革命等を始めとしたテキストや問題集、そしてブログを読んでくれた皆さんに感謝します。ありがとう!

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コメント

それでは、また!

行政書士試験戦記の完結編、楽しく読ませていただきました(失礼でしょうか?)。 

最後まで、劇的でしたね😄

わたしの記述の点数は28点でした。ブログ主さんの解答例の方が、わたしのものよりはるかに書けていると思うのですが、たしかに記述採点は、ブラックボックスなのですね😓

おそらく私は、問1で20点もらえたんだと思います。そして、それが全てだったと。試験は、やはり水ものですね。

とにかく、合格おめでとうございます。

趣味のブログ拝見しました。






カッコいい!
こんなにカッコいい趣味をお持ちとは!
はぁーびっくりしました。
今度は、こちらのブログも時々覗かせてもらいますね😄

趣味に、仕事に、お身体に気をつけて今後も邁進されますよう。

それでは、失礼します。

No title

実は拝読してました さん。

いや~驚いて卒倒しましたよ!
かっこ悪いので本当はハガキ画像を乗せるか迷ったのですが、最後なので思い切って!
やっぱり色んな講師の方が言っている「句読点問題」が大きいと思います!?

前回のコメント欄で趣味のブログのURLを載せましたが、本日その部分を削って再コメントしました。
ちょっと恥ずかしかったので^^;

たまに覗いてやってください。

ではまた!!! 本当にありがとう!
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プロフィール

gyouseisyosi555

Author:gyouseisyosi555
行政書士独学ブログ 

2020年宅建士に挑戦し合格
2021年は行政書士に挑戦
⇒行政書士独学一発合格!

毎日必ず勉強する為に
ブログを書いていました

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